ED治療に有効?ザルティアの特徴や効果について

ザルティアってどんな治療薬?

ザルティアとは


1 ザルティアが生まれた経緯

ザルティアは、前立腺肥大症による排尿障害を改善するための治療薬として、2014年に販売が開始された薬です。ED治療薬として名高い「シアリス」と同じ成分でできており、前立腺肥大症の治療に用いる場合の名称として、ザルティアと名を変えて提供されるようになりました。つまり、シアリスとは販売名・規格・コーティングなどが異なるだけで、中身は同じ薬剤なのです。
それが何故、名称を変えて販売されるようになったかと言うと、日本で前立腺肥大症の治療薬として厚生労働省の認可を得るには、「シアリス」という販売名のままだと不可能だからです。もともとED治療薬として販売されていたシアリスは、保険適用外の治療薬です。しかし、前立腺肥大症の治療薬として販売する場合は、保険が適用されます。その場合、シアリスという名称のまま前立腺肥大症治療の場合のみ保険を適用させることができないため、「ザルティア」と名称を変えて販売するようになったのです。こういった経緯によって、シアリスと同じ薬剤なのにも関わらず、名称が異なるというわけです。

2 シアリスとの違い

シアリスとザルティアの違いは、保険が適用されるか否かということだけではありません。勃起を促す「タダラフィル」という成分の含有量も異なります。シアリスに含まれているタダラフィルの量は5mg・10mg・20mgなのに対し、ザルティアは2.5~5mgと含有量が少ないです。含有量が少ないと、EDの改善に効果がないのでは?と思うかもしれませんが、シアリスと違って毎日服用することができるため、勃起に必要な体内の血中濃度の上昇を常に維持することができるのです。シアリスが瞬発的に勃起力を高めてくれるのに対し、ザルティアは日常的な勃起力の向上に効果を発揮してくれる治療薬だと言えます。

ザルティアの効果と飲み方

ザルティアの効果


1 尿の出の悪さや残尿感、トイレが近いなどの症状を改善する

ザルティアには、尿道や前立腺、膀胱などの下部尿路に存在する酵素の一種「PDE5」の働きを抑制してくれる作用があります。PDE5が活性化すると勃起を妨げてしまうほか、下部尿路の血流が少なくなり、尿の出を悪くさせてしまいます。その上、前立腺肥大症の影響で膀胱に溜まった尿を無理に出そうとして、血流障害や組織障害を引き起こす可能性もあるので、身体に様々な悪い影響を与えてしまいます。ザルティアにはPDE5の活性化を抑えて、下部尿路の血管を拡張させる効果があるため、このような血流障害や組織障害のリスクを防ぎ、排尿障害も改善することができるのです。

2 下部尿路の筋肉を緩める

PDE5の働きが抑制されることで、下部尿路の筋肉も緩みます。その理由は、cGMPの分解を妨げてくれる効果があるからです。下部尿路には一酸化炭素が含まれており、これがcGMPの濃度を上げることで下部尿路の筋肉が緩みます。つまり、私達がスムーズに排尿できるのは、cGMPのおかげなのです。しかし、加齢や動脈硬化などが原因で、一酸化窒素を生成する一酸化窒素合成酵素の働きが低下してしまい、それと共にcGMPの量も減少していきます。ザルティアの働きによってcGMPの分解が阻害されることで濃度が高まり、下部尿路の筋肉が緩んで排尿がしやすくなるというわけです。

3 排尿を促す神経の働きを抑制する

ザルティアには、膀胱から中枢へ通う「求心神経」という神経の働きを抑制してくれる効果があります。この神経は膀胱に尿が溜まったことを中枢に伝える役割を果たしており、それによって尿意をもよおす仕組みとなっています。しかし、前立腺肥大症になると膀胱への刺激が高まり、求心神経が過敏になるため、頻尿を引き起こしやすくなるのです。ザルティアを服用することで、このように過敏になった求心神経の働きが抑えられ、頻尿の症状を改善することができます。

ザルティアの用法・用量


ザルティアには2.5mgと5mgの剤形がありますが、成人の場合は1日1回5mgを経口投与するのが一般的な使用方法となっています。
血中で薬の濃度が、摂取したときの半分程度まで減る時間のことを「半減期」と言いますが、ザルティアはこの半減期が15~33時間と長いです。半減期が長いということは、薬が身体に作用している時間も長いということなので、1日1回の服用でも十分な効果が得られるのです。また、ザルティアは食事の影響をほとんど受けないため、食前・食後問わずいつでも服用することができます。

ザルティアの副作用や注意点

副作用


1 頭痛や筋肉痛、四肢痛など

ザルティアの副作用の中でも、最も多い症状です。頭痛は血管の拡張作用によるもの、筋肉痛や四肢痛はcGMPの増加によって平滑筋が弛緩することで引き起こされるケースが多いです。

2 消化不良

ザルティアには平滑筋を弛緩させる作用があります。平滑筋には消化管の収縮を行う働きがありますので、ザルティアによって筋肉が弛緩することで消化不良を引き起こしてしまうケースがあります。

3 血圧低下によるふらつきやめまい

ザルティアを服用してPDE5の働きが抑制されると、下部尿路以外の血管も拡張させてしまうことがあります。その影響で血圧が低下し、めまいやふらつきなどを引き起こす可能性があります。

4 顔のほてり

こちらもPDE5の抑制作用によって引き起こされる症状です。血管拡張作用の影響で顔の血管まで拡張されてしまい、顔のほてりが生じることがあります。

注意点


血管に作用する働きがあるため、以下のような症状がある方は使用を控えるようにしてください。

  1. 1心不全や不安定狭心症、コントロール不可能な不整脈、重度の低血圧(90/50mmHg)などの心血管系に異常がある方
  2. 2腎臓機能に異常がある方
  3. 3肝機能に異常がある方
  4. 4心筋梗塞の既往歴がある方

また、飲み合わせが悪い薬もありますので、何か使用中の薬がある方は医師に相談するようにしましょう。

ED治療を目的にザルティアを処方してもらうのは危険

ザルティアは保険が適用されることから、保険適用でED治療ができるのでは?と考える方もいるでしょう。しかし、厚生労働省でもザルティアとED治療で使用されるシアリスは同等の効果があることをよく理解していますから、前立腺肥大症の治療薬として病院でザルティアを処方する際も厳重な確認がされます。そのため、ED治療を目的としてザルティアを処方してもらうのは難しいでしょう。
また、ED治療目的でザルティアの処方を受けた場合、「医薬品副作用被害救済制度」という制度が利用できなくなります。医薬品副作用被害救済制度とは、病院で処方された医薬品を使用して万が一副作用が出た場合、治療費の一部を公的機関が負担してくれるという制度です。ザルティアは本来、前立腺肥大症の治療のために使用される薬剤ですから、ED治療薬として処方を受けると本来の使用目的以外で使われたということになり、医薬品副作用被害救済制度の適用外となってしまうのです。
このようにザルティアをED治療目的で処方してもらうと、様々なデメリットが発生します。そのため、ED治療薬として用いたい場合は、ED専門クリニックでシアリスを処方してもらう方が安心です。

ED治療薬を使うならクリニックに相談してシアリスをもらおう

ザルティアの特徴や効果についてご紹介してきました。ザルティアはシアリスと同じ成分でできているため、確かにED治療にも効果的です。また、シアリスと違って保険が適用されるため、EDの治療薬としてザルティアを処方してもらいたいと考える方もいるでしょう。しかし、「前立腺肥大症の治療」という本来の目的以外で使用すると保険は適用されなくなることをよく理解しておかなければなりません。EDの治療薬として処方してもらうなら、クリニックに相談してシアリスを処方してもらうようにしましょう。

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