早漏治療薬としてのパキシル~知っておきたい副作用とは?~

パキシルは早漏の治療薬?

パキシルはパロキセチンという成分を含有した医薬品です。ここではパキシルについての基本的な知識や、期待できる効能について紹介していきます。

パキシルについて1

パキシルは、パニック障害・社会性不安障害に対して処方される内服薬です。パキシルに含まれるパロキセチンという成分が、これらの症状に対して有効であるという理由から現在でも使用されています。

パキシルについて2

本来は上記の様な症状改善の用途で、服用されることを前提に設計された薬剤です。
しかし、パキシルを飲むと射精時間が、延長されるケースが多く確認されています。このよう背景から、本来は早漏症の改善を目的としたものではありませんが、この作用を応用して早漏治療薬としても使用されています。

パキシルについて3

性行為の際にパキシルの効果を利用するなら、5時間前に服用するのが理想的とされています。
海外での臨床結果による統計では、射精までの時間が平均24秒であった被験者の射精時間がパキシルの服用で一人当たり34~90秒まで延長されたと報告されています。効果の現われには個人差がありましたが、4~6人に1人の割合である程度の改善がみられています。
この実証データから医学的観点からも、十分に信用できる結果があると判断されています。
現在では早漏治療薬として、開発されたプリリジーが高い射精遅延効果を持っているため、主流ではありません。
しかし、1錠当たりのリーズナブルな価格設定や一部の方が十分な効果を実感している側面から愛用している人は少なくないようです。

パキシルの有効成分と効果が出る仕組み

パキシルの有効成分はパロキセチンです。パキシルはセロトニン再取り込み阻害薬(以下、SSRI)と呼ばれる種類の薬剤に分類されています。
そもそも性的興奮とは、視覚、聴覚、嗅覚や触覚などの外部からの性的刺激を受けることで、脳がそれを感知して勃起させることから始まります。
射精は陰部への物理的な刺激が加わりある程度の、臨界点に達した場合に射精を促すというプロセスで成立しています。射精障害は、この過程に何かしらの問題を抱えていると考えられています。
早漏の場合は、性的刺激に対して敏感であることや、交感神経の興奮が過敏であることなどがあげられます。セロトニンとは体内にあるもので、神経同士の刺激を伝える化学物質です。SSRIは元の神経に余ったセロトニンが再取り込みされるのを阻害する成分なので、結果的にセロトニンの供給量が減少して交感神経の働きが抑制されます。これが早漏を改善されることになります。

パキシルの副作用?

パキシルはSSRIで、この種類の薬剤は抗うつ薬として開発されたものです。
もともとセロトニンという化学物質は、脳内の神経伝達を司ります。うつ病とは、脳内のセロトニン不足で起る脳内神経の異常稼働が一因とみられています。SSRIはこのセロトニンの働きを向上させ、脳内神経の異常稼働を抑えてうつ症状を改善させようというものでした。
パキシルの服用は使用目的にかかわらず、正常な脳にSSRIを投与することになります。これは脳に影響を強く及ぼすことになり、人によってはめまい・吐き気・下痢・幻覚症状などの副作用が現われる可能性があります。特にアルコールとの相性は悪く、副作用を誘発しやすい恐れがあるので服用中は飲酒を控えましょう。また脳は順応性が高いため、急にSSRIの服用を中止すると、セロトニンの減少に脳が過剰反応してしまいます。これが原因で様々な副作用を誘発するので、徐々に投与量を減らしてソフトランディングをする必要があります。こちらは、症状の経過をみながら専門医の指示を仰ぐことが好ましいでしょう。

パキシルはEDの原因?

パキシルは早漏の治療薬として使用される場合がありますが、人によってはEDを誘発する原因になってしまいます。ここではパキシルの服用によってEDを誘発する理由について紹介していきます。

EDの原因になる理由1

セロトニンは脳内の神経を司る大切な化学物質だという説明をしました。一方でセロトニンは性的欲求が高まると、減少する性質を持ちます。セロトニンは射精などを管理する交感神経の活動抑えてしまうので、正常な性機能を働かせたい場合は、セロトニンの活動がある程度抑えられている状態が好ましいとされています。
性行為においてセロトニンの活動が通常より活発な場合は、勃起不全(ED)を招く場合があります。

EDの原因になる理由2

パキシルのようなSSRIはセロトニンを活発にしてしまいます。そのためSSRIは性欲減退を誘発する要因になります。これが勃起不全(ED)を誘発してしまうことが考えられます。
つまりパキシルの服用は、早漏遅延の効果を持つ反面、性的欲求や勃起機能の低下に影響を及す恐れがあることが分かっています。

EDの原因になる理由3

セロトニンの活動が活発な場合は、常に性的欲求が低くなります。そうすると性劇刺激を受けても興奮しづらい状態になり、勃起しなくなるので結果的にEDになると考えられます。
性的興奮があるにもかかわらず勃起不全になっているのではなく、そもそも性的欲求そのものが減退するというのがパキシルのような抗うつ薬により発症するEDの特徴です。

パキシルの副作用も考えると医療機関を利用するのがベスト

パキシルを使った早漏遅延は確かに効果を期待できるのですが、いくつかの注意点があります。

  1. 1.効果を実感するまでにある程度の服用期間が必要
  2. 2.服用を中止したい場合でも減薬で対処する必要がある
  3. 3.性欲そのものが減退する恐れがある
  4. 4.アルコールとの相性が悪いので、ある程度の制約がつく

といった点に配慮しなくてはなりません。
こういった側面から個人での判断で服用するには、難しい特徴があります。効果の経過確認や、減薬・治療薬変更の検討は専門的な意見を仰ぐ必要があります。さらに副作用にも様々な程度があり思わぬトラブルに発展する可能性もあります。これらの点を踏まえても、医療機関を利用することが最も確実で信頼のできる治療になります。

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