勃起の仕組みと硬さを維持する方法を知ろう

勃起は身近な生理現象にも関わらず、その仕組みを知っている人は少ないものです。勃起の仕組みを知ることは、硬さを維持するためにも必要なことです。勃起の仕組みや、硬さを維持する方法について紹介します。

勃起の仕組みと硬さを保つ方法

勃起は健康的な男性であれば誰にでも起きる生理現象で、複雑なメカニズムの上に成立しています。神経や血液循環が正常に稼働し、勃起機能にかかわる物質がきちんと分泌される必要があります。
男性でも勃起の仕組みについて知らない人は意外と多いです。勃起はちょっとしたことでも硬さが保てないことや行為の途中で中折れすることがあります。ここでは、そんな勃起のしくみや硬さを保つ方法などについて紹介します。

勃起するしくみとは何なのか?

ここでは勃起の仕組みについて解説しています。生理現象でありながらデリケートな話題なので、正しい知識のないまま過ごしている男性もたくさんいます。正しい知識を身につけておくことで、勃起不全など何らかのトラブルを抱えている可能性を考慮する判断材料になります。

1.海綿体が正常に機能している

男性の陰茎には、左右一対からなる陰茎海綿体と尿道海綿体と呼ばれる1本の管があります。このうち勃起に直接関係するのは、陰茎海綿体です。これには毛細血管が多く密集していてスポンジのような形状をしています。これが性的刺激により正常に膨張することで勃起します。海綿体自体を鍛えることはできないので、勃起機能の向上は他のアプローチが必要です。

2.海綿体にある毛細血管へ正常に血液が流れている

水風船のように同じ血液を海綿体にとどめておくことはできません。体内の血液は常に循環しています。そのため、勃起の維持や硬さを保つには、絶えず海綿体に血液を送り続ける機能が大きく影響してきます。

3.勃起をコントロールすることは難しい

故意であれ偶発的なものであれ勃起は生理現象です。血液をコントロールする方法がないように、勃起自体を制御することはできません。もちろん性的刺激を避けるように努めれば、勃起はある程度自制することができます。

勃起機能を管理する体内物質

サイクリックGMP(グアノシン一リン酸)

体内にあるこの物質が、勃起のサイクルに対して非常に重要な役割を果たしてくれます。これは体内で生成される天然の血管拡張剤のようなものです。これが細胞内で増加することで陰茎部の平滑筋(緊張の保持と収縮を管理する筋肉)が緩みます。
サイクリックGMPは、性的刺激を受けることで増加します。一方で陰茎海綿体には、これを分解するPDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素が存在しています。この両者が作用しあうことで、勃起と勃起の沈静化が正常に行われます。しかし性行為中にPDE5 がサイクリックGMPを過剰に分解してしまうと、勃起機能が妨げられて勃起不全の原因になってしまいます。

ED治療薬の役割

バイアグラをはじめとするED治療薬とは、このサイクリックGMPの働きをサポートするために、PDE5の分解作用を抑えることを目的としています。ここで患者側が誤解しやすいのは、「催淫作用がある」「勃起の持続力に効果がある」という点です。
あくまでバイアグラなどのED治療薬は、勃起不全解消をサポートするのであって、媚薬のような役割はありません。

硬いペニスにするには

1.PC筋を鍛える

通常の筋力トレーニングと同じように、勃起機能の向上に有効なトレーニングがあります。PC筋と呼ばれる陰茎付近にある筋肉ですが、これを鍛えることで3つの効果が期待できます。
・普段、体内に埋入している陰茎部を外へ押し出す※実質的なペニスのサイズアップになります。
・多くの血液をペニスの海綿体へ流し込むことができるようになる※ペニスの膨張率、硬さの向上につながります。
・一度にペニスから体内に戻る血液量を少なくします※勃起時の硬さを保つ、勃起のおさまりが緩やかになります。
PC筋のトレーニング方法は簡単です。まず肛門を締めるように、5秒間力みます。そのあと、5秒間緩めます。これを交互に行い、10回を1セットとして朝、昼、晩、就寝前などを目安に計4セット毎日行うようにします。これでPC筋の筋力アップが期待できます。早ければ3週間程度で効果を実感するでしょう。
どんな姿勢でも、場所を選ばずに問題なくできるトレーニングなのでおすすめです。

2.しっかりと栄養を摂る

栄養バランスが摂れた食事を心がけましょう。勃起のメカニズムに血液の循環がかかわっていることは説明しましたが、勃起機能を向上させるには、体内の血液をサラサラにすることが重要です。これにより海綿体へ送られる血液量が多くなり、効率よく膨張することができます。特に青魚や納豆には、血液サラサラにする成分が多く含まれているので、これらを積極的に食事に取り入れていくといいでしょう。

3.適度な運動を行う

ジョギングなどの適度な有酸素運動を行うことは大切です。血液をサラサラにしたうえで、それらを体中に巡らせるポンプ(心肺機能)を鍛えなければ、多くの血液を陰茎部に送り続けることはできません。性交中の体力をつける意味でも、適度な運動は不可欠です。また適度な運動は、ペニスのサイズアップだけではなく、硬さを保つ持続力を鍛える面でも重要です。

4.間違ったオナニーをしない

性欲処理を正しい方法で行いましょう。間違った方法は、中折れや遅漏、早漏といったトラブルのきっかけになります。その前兆として、「射精に勢いがなくなる」「垂れるように流れる」といった特徴があります。これに該当する人は自分のオナニー方法を見直す必要があります。
オナニーにおいて、間違いと気づかないまま症状を悪化させてしまう男性が非常に多いのが現状です。間違ったオナニーをしないようにしましょう。
まず、間違った処理方法として5つのポイントがあります。
・強い刺激のオナニー…ペニスを強く握りしめる、手で素早く擦るなど過剰な刺激に慣れてしまうと、弱い刺激では射精できない体質になってしまします。女性との性行為の妨げになります。
・勃起しきっていない状態のオナニー…頻繁にオナニーをしている男性の場合、勃起しきっていない状態で自慰に及ぶことがあります。しかしこれは中折れを促す行為なので、ご法度です。常に自慰はベストコンディションでしましょう。
・短時間で済ませるオナニー…5分~10分程度の時間で済ませる自慰行為は、持続力の低下、中折れやEDを助長します。
・足を伸ばした姿勢のオナニー…足をピンと伸ばした自慰は、肛門に力が入るので射精しやすくなります。しかし、この姿勢に慣れてしまうと、これ以外の姿勢で射精しにくくなり性行為の体位が限定されていまします。
・脳を過剰に刺激するオナニー…マニアックなAVやプレイはオナニーの依存性を高めます。
これらに該当する自慰行為は避けてください。

勃起に異常を感じたらクリニックを受診しよう

体のいずれかに不具合が生じるだけで、勃起不全や中折れなどのトラブルを抱える原因になります。
それら原因の中でも、加齢とともに衰えやすい血液循環にかかわる勃起不全はとても多いです。生活習慣や自慰行為に起因するケースも少なくはないので、今一度自分の生活態度を見直す意識をしましょう。
しかし、すでに起きてしまったトラブルに関しては、医療機関のサポート抜きには問題の解決は難しいでしょう。もし勃起にかかわる異常を感じた際には、一人で抱え込まずにすぐにクリニックを受診するなど、医療機関を利用してください。